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    統合取引アカウントにおける現物コストの計算、確認、調整方法
    bybit2025-02-14 05:06:31
    アプリの場合ウェブサイトの場合

    統合取引アカウント(UTA)では、現物コストとは計算期間中の資産の平均取得価格を指します。これは、実際の現物取引のコストを追跡し、より適切な取引判断を行うための重要な指標です。このガイドでは、現物コストの計算方法と、その確認・調整方法について解説します。

     

     

     

     

     

     

    現物コストの計算方法

    現物コストは以下のように計算されます。

     

    対象の取引

    現物取引、現物マージン取引、変換、OTC取引

    計算ルール

    1. 購入価格はUSDTに換算して計算され、現物コストはUSDで表示されます。

    2. ステーブルコインや法定通貨の現物コストは計算されず、取引ページでは「--」と表示されます。

    3. 現物コストは計算期間ごとに計算されます。以下の場合は0にリセットされ、「--」と表示されます。

    a)資産残高が0以下、または

    b)純購入数量が0以下

    この場合、現在の計算期間は終了します。資産残高が0を超えると、新しい計算期間が始まり、現物コストが再計算されます。

    計算式

    現物コスト =(元の現物コスト × 元の純購入数量 + 最終購入価格 × 最終購入数量)÷(元の純購入数量 + 最終購入数量 - 取引手数料)

     

    純購入数量 = 購入数量 - 売却数量 - 取引手数料

    パラメータの調整

    1. 資産残高が0より大きい場合、現物コストを調整できます。

    2. 純購入数量も資産残高が0より大きい場合に調整できますが、アカウントの利用可能な資産残高を超えることはできません。

    損益

    (最終価格 - 現物コスト)× 純購入数量

    損益率

    (最終価格 - 現物コスト)÷ 現物コスト

     

     

    注:

    ・この計算には、現物コスト機能のリリース日である2025年2月12日以降の当プラットフォームにおける現物取引、現物マージン取引、変換、OTC取引のデータが使用されます。

    ・入金、振替、出金は現物コストに影響しません。ただし、資産残高が純購入数量を下回る場合、純購入数量は資産残高に合わせて調整され、損益に影響を与える可能性があります。

    ・純購入数量は、特定の計算期間内の合計を表します。

    ・このデータは参考値であり、完全な正確性を保証するものではありません。

     

     

     

    BTCを例に、様々なタイプの取引で現物コストがどのように変化するかを見てみましょう。この例では、田中さんがアカウントにBTCを保有していない状態からスタートすると仮定します。

     

    取引

    シナリオ

    BTC残高

    純購入数量

    現物コスト(USD)

    注記

    入金

    田中さんが10 BTCをアカウントに入金する。

    10

    0

    0

    入金は計算に含まれません。

    現物取引

    田中さんがBTC/USDT通貨ペアで7万USDTを使用して1 BTCを購入する。

    10.999

    0.999

    = 1 - 0.001(0.1%の手数料)

    70,070.07

    = 7万 × 1 ÷ 0.999

    純購入数量

    = 購入数量 - 売却数量 - 取引手数料

    OTC取引

    田中さんがOTC取引を通じて1 BTCを8万USDTで売却する。

    9.999

    0

    0

    1)実際の純購入数量が0未満の場合、純購入数量は0に設定されます。
    2)現物コストは0にリセットされ、現在の計算期間が終了します。

    変換

    田中さんが9万USDTを1 BTCに変換する。

    10.999

    1

    9万

    1)新しい計算期間が開始します。
    2)変換での取引手数料は発生しません。

    OTC取引

    田中さんがBTC/ETH通貨ペアで30 ETHを使用して1 BTCを購入する。

    11.999

    2

    94,500

    =(9万 × 1 + 9.9万 × 1)÷(1 + 1)

    1)30 ETHの購入価格は9.9万USDT(30 × 3,300)に換算されます。
    2)OTC取引では取引手数料は発生しません。

    振替出金

    田中さんがUTAから資金調達アカウントに1 BTCを振り替える。

    10.999

    2

    94,500

    資産残高が0を上回る場合に限り、振替は現物コストに影響しません。

    振替出金

    田中さんがUTAから資金調達アカウントに10 BTCを振り替える。

    0.999

    0.999

    94,500

    資産残高が純購入数量を下回る場合、純購入数量は資産残高に合わせて調整されます。

    現物マージン取引

    田中さんが現物マージン取引でBTC/USDT通貨ペアを使用して2 BTCを売却する。

    -1.001

    0

    0

    1)資産残高が0を下回るため、現物コストは0にリセットされます。

    2)現在の計算期間が終了します。

    変換

    田中さんが40万USDTを4 BTCに変換する。

    2.999

    = 4 - 1.001

    2.999

    10万

    変換での取引手数料は発生しません。

     

     

     

     

     

     

     

    現物コストの確認方法

    ステップ1:Bybitアプリにログインし、「取引」→「現物」をタップして、現物取引ページにアクセスします。

     

     

     

     

     

     

    ステップ2:下部までスクロールし、「資産」をタップして「現物コスト」を確認します。

     

     

     

     

     

     

     

     

    現物コストの調整方法

    Bybitでは2025年2月12日以降に当プラットフォームで収集されたデータを使用して現物コストを計算します。表示されているコストが実際のコストと一致しない場合は、手動で調整できます。

     

     

    ステップ1:ページ下部の「資産」までスクロールし、「現物コスト」の値の横にある編集アイコンをタップします。

     

     

     

     

     

     

    ステップ2: 現物コスト調整のポップアップ画面で、新しいコストを入力します。必要に応じて「純購入数量」も更新できます。変更を保存するには「保存」を、破棄するには「キャンセル」をタップします。

     

     

     

     

     

     

    ステップ3:確認のポップアップ画面が表示され、更新されたデータに基づいて損益損益率が再計算されることが通知されます。更新された損益と損益率は「現物コスト」の横の「損益」と「損益率」で確認できます。調整後は変更できませんのでご注意ください。「確定」をタップして、次に進みます。

     

     

     

     

     

     

    ステップ4:変更が完了すると、確認メッセージが表示されます。これで現物コストの調整は完了しました!

     

     

    注:

    ・純購入数量には、アカウントの利用可能な資産残高を超える金額を入力することはできません。

    ・調整は資産残高が0を上回る場合のみ可能です。

    ・現物コストには最大18桁まで小数点以下の値を入力できます。整数を含む値は最大2桁の小数点以下で表示され、整数を含まない値は最大4桁の有効桁数で表示されます。例えば、1234.00000001は1234.00と表示され、0.000001235000は0.000001235と表示されます。

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